実験技術 対象物を剛体と仮定して並進・回転運動を算出する

走行中の自動車や稼働中のエンジンといった物体の運動を評価したいとき、一般的に測定できるのは物体上のある点の並進方向成分のみです。しかし回転方向成分を含む運動の場合、並進自由度の計測だけでは物体の動きを捉えることができません。

エステックでは、供試体を剛体と仮定した場合の任意点の剛体運動(並進3方向、回転3方向)を推定することが可能です。

この剛体運動推定手法は、時間軸データ、周波数軸データのいずれにも対応しています。

また、任意の点の運動データも外挿により得ることができるので、測定点以外の点の運動を評価することも可能となります。

本手法の適用例は以下の通りです。

  • エンジンの実稼動をベースにした補機類の振動応答、耐久強度シミュレーション
  • 車両の運動挙動把握(ジャイロによる角速度計測が不要となる)
  • 印刷機械のバンディング性能予測
    更に、剛体運動を推定することにより
  • 供試体の弾性変形が測定点の動きに与えている影響を分離
  • イナーシャ特性推定
  • 伝達関数合成法モデル作成

といった応用も可能となります。

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