コース内容の紹介
工業製品を題材に、実験と解析シミュレーションを併用してメーカー技術者の性能検討を支援するアプローチを体験します。
いきなり自動車部品の振動特性を分析するのは難しいので最初の2日間で振動の理論と実験技術の基礎をおさらいし、簡単な部材を用いた実験計測&解析シミュレーションにチャレンジします。
3日目にはいよいよ対象の自動車部品を扱います。
お客様企業の技術者から具体的な支援要請を受けてどのようなアドバイスを送るかを検討していきます。

スケジュール
第1クール 8/26(火)~8/29(金)
第2クール 9/2(火)~9/5(金)
1日目 | AM | オリエンテーション |
---|---|---|
PM |
自動車部品の動特性を知るための 振動理論を学びシミュレーションツールを用いた振動解析を体験します |
|
2日目 | AM | 振動特性計測のための実験技術の基礎を学びます |
PM | 簡単な部材の振動特性計測を体験します | |
3日目 |
自動車部品の振動特性把握に関する技術コンサルティング依頼を受けた前提で、実際に自動車部品の振動特性計測と振動解析を体験します このとき、チームで議論したり講師役の当社エンジニアからアドバイスを受けたりしながらお客様へのアドバイス内容を検討します |
|
4日目 | ここまでの内容をまとめ、発表資料を作成し、コンサルティング業務報告を実施します |
4日コースレポ
技術コンサルタント
初日の午前中のオリエンテーション、エステックの仕事内容の説明からインターンシップは始まった。説明を聞いて技術コンサルタントという頼られる職種がなんとも魅力的に感じてきた。
インターンシップでは
与えられた課題を参加者たちで取り組む。
他の参加者とチームを組んで課題に取り組めるので、一人では立ち止まってしまうようなときもアドバイスしあって課題をクリアできるので心強い。
はじめは振動に対する基礎理論と実験計測のレクチャーを受ける。
教科書で見る運動方程式はもちろん知っていたけど実際の工業製品に応用するのははじめてだ。教科書の記述を目で追いかけるだけだったこれまでよりずっと深く理論と現象を結び付けて理解できた気がする。
理論も大切だけど、実現象を体感して理論と現象を結び付けて理解できると高校以来の物理や力学の本当の意味、本当の有用性がわかるんだと実感できた。
3日目からは自動車部品に対する技術支援依頼を受けたというシナリオでお客様に対するコンサルテーションを行うが、形状や材料特性、部材の拘束条件が必ずしも理想状態ではないので有用なアドバイスにつなげられるかちょっと心配になった。
加振実験
インパクトハンマーでたたく。
垂直に叩くことがポイント。
講師はいとも簡単に一発で決める。

実験計測だけではなく、解析シミュレーションも併用してお客様の知りたいポイントをきちんと押さえられるか、チームメンバーや講師役のエステックのエンジニアと相談しながら報告すべき内容を絞り込んでいく。
質問にはトコトン答えてくれる。
講師は心強い存在。

検討が終わると課題のまとめ
報告内容が決まったらレポートにまとめる。実はこれが最も重要なファクターだ。
エンジニアは技術検討しておしまいと思われがちだが、実はそれだけではない。技術コンサルティングはお客様に検討結果を報告して本質的な理解を得るのが仕事なんだ。
結果を報告書にまとめる。
盛り込む内容の取捨選択が悩みどころだ。
図や表も効果的に使ってみる。
二人または三人一組でレポートを仕上げる。

最後の締めくくりは
4日間の成果の発表だ。聴衆はなんとエステック現役のエンジニア。
頭の中は真っ白になる。
もちろん、説明の足りない所は遠慮なく突っ込みが入ってくる。後から思うと自分のまとめ方、発表の仕方に工夫の余地があったことに気づかされる。
本当に身の縮む経験だったが終わった後は達成感でいっぱいだ。
緊張の成果発表
発表者それぞれが解決案も違うし
資料のまとめ方も違う。

インターンシップのプラスアルファ
1日目の夕方、エステックの現役エンジニアとのフリートークがあった。この場には解析や実験を専門とするエンジニアが参加してくれたが、みんな自分の専門外の技術にも貪欲で、自分の専門性+仲間の専門性でより幅広い技術検討が加えられるんだとわかってきた。
なんだかエンジニアのイメージが変わってきた気がする。