更新履歴

更新履歴

「エステック技術開発センター」開設のお知らせ

 この度、横浜市金沢区に技術開発センターを新設し、2018年9月末より稼働を開始いたします。
 
 弊社は1989年の設立以来、実験ドリブンCAEの推進をポリシーとし、フィジカル実験とバーチャルシミュレーションの連携による現象メカニズムの解明と製品設計の改善支援に取り組んでまいりました。
 
 この度新設した技術開発センターは、実験ドリブンCAEの価値を一層磨き上げるために、実験解析エキスパートとCAE解析エキスパートが同一拠点で情報を共有しながら切磋琢磨することで、真にモノづくりに役立つ技術の開発を目指す拠点となります。
 
 また現在稼働中の実験場は、当該センターから徒歩圏内にあるため、付帯する音響実験棟と改称の上で、効率的な運用を継続いたします。

技術開発センター外観

 この技術開発センターの特徴をご説明いたします。

①技術支援サービスの品質向上と人材育成
  技術開発センター1Fは振動・騒音実験エリア、2Fは実験データ解析やCAEシミュレーション解析を行うための解析サーバとオフィス機能を備えます。
  実験解析エキスパートとCAE解析エキスパートが同一拠点で情報・知見を共有しながら技術課題解決に取り組むことで、高度な独自CAE技術開発を進め、お客様の設計・開発業務に貢献いたします。
  また実験ドリブンCAEを推進していくために、実験解析技術とCAE解析技術の両方を有するエンジニアを育成してまいります。

ETDC_fig01.jpg
②実験インフラの強化
●大型定盤とフレキシブルな実験空間
 技術開発センター1Fには、5区画に分かれた振動・騒音実験エリアを新設しました。全区画共に高精度な振動計測が可能となる縁切り独立基礎を持つ大型埋め込み定盤を配置し、さらに吸音材による簡易無響室構造としています。
 このうち中央の3区画は、仕切り壁を作らず連通させることでフレキシブルな実験空間としています。
 また両端の2区画の1つは後述する油圧加振室、もう1つはEV車のパワートレイン振動・騒音試験の増加を見込み、将来、専用モータベンチを設置可能な大型定盤を導入し、高荷重床構造としています。

ETDC_photo_12_072.jpg・大型定盤×5
4.5m×3mの大型T溝付き床埋込定盤
厚さ1m以上のコンクリ塊の独立基礎により一般床と縁切りし、暗振動を遮断した精度の高い振動実験環境を実現

・実験室×5
幅6m×奥行12m×高さ5m
2室は完全独立空間
特に秘匿性が高い供試品の実験や、お客様の長期滞在型実験業務に対応
3室は連続した大空間とし、柔軟性の高い実験レイアウトが可能(幅18m×奥行12m×高さ5m)

 これら技術開発センターの設備に加え、従前より保有する以下のような実験機材を組み合わせることで、弊社独自の実験技術をお客様にご提供していきます。

  • フロントエンド・・・約700ch
  • 加速度センサー・・・約850個
  • マイク・・・約80本
  • 電磁加振器・・・18台
  • インパクトハンマー・・・26個
  • 音源探査 アコースティックカメラ・・・1台

 技術開発センターと既設実験場を合わせると、従前に比べ実験能力は2倍以上になり、今まで以上にお客様のご要望に対応した環境・スケジュールでの実験業務が可能となります。

●ピットを備えた油圧加振室の新設
 電磁加振器では困難な大入力での加振実験による乗り心地や操縦安定性領域での車体の微小変形試験などを可能とする、油圧加振設備を導入いたしました。

油圧加振器実験の特徴

  • 小型で汎用性の高い加振ヘッドにより、自由なレイアウトでの実験が可能
  • ランダム加振、スイープサイン加振、複合加振、実働PSD加振に対応
  • 主なアプリケーション
    • ブッシュ等ゴム部品の動ばね特性計測、車体ヒステリシス計測
    • 車両のタイヤ接地面加振によるロードノイズ試験
    • 部品の疲労試験
    • 電子機器の耐震試験

ETDC_fig03-0.JPG
ETDC_photo_12_154.jpg
 技術開発センター新設により、実験・解析技術のさらなる高度化と実験技術の拡充を図り、複雑化・高度化する製造業のお客様のニーズにお応えしてまいります。
 

技術開発センター地図

技術開発センター
横浜市金沢区福浦2-7-31 〒236-0004 
TEL045-790-5221 FAX045-790-5224

  • 電車
    JR新杉田駅または京浜急行金沢八景発のシーサイドライン
    福浦駅下車 4番出口、徒歩3分

  • 首都高速湾岸線 横浜方面より幸浦ランプ B01 出口
    または 横浜横須賀道路(金沢支線)並木IC 出口

電通総研グループ

  • 株式会社電通総研

このページの先頭に戻る