FEモデル縮約による計算効率の向上
課題 : 大規模FEモデルの構造変更解析に時間が掛かりすぎる。
大規模FEモデルを用いた解析検討を行う場合、検討部位は一部分のみであるが、全系の再固有値計算が必要なため、構造変更解析に多くの時間を必要とします。
解決方法
主要検討部位ではない部分を低自由度の解析モーダルモデルやモーダル差分構造(MDS:Modal Differential Substructure)へ置き換えると、大規模FEモデルを用いた解析検討を行う場合に全体計算を高速化できます。
ESTECH.NAST+では、基本機能で解析モーダルモデルを、MDSオプションでモーダル差分構造を、MSC Nastranで利用可能なモデルとして簡便に構築できます。
このソフトのメリット
- モーダルモデルはFE要素で作成されるため、取り扱いが容易です。
- スーパーエレメントに比べ、モデル化に高いノウハウを必要としません。
- 結合剛性に剰余剛性を含めることで、高いモデル精度が確保できます。
モーダル差分構造(MDS)とは、全体構造の一部を変更する場合にオリジナルモデルの固有値解析結果を利用し、構造変更を行わない部分の特性をその境界節点に代表させることで低自由度化を行います。
- オリジナルモデルの固有値解析結果を保存しておくだけで、最初から構造変更部位を決めておく必要がありません。モーダルモデルと比較した場合、この点が大きなメリットとなります。
- 構造変更部位のモデルは、通常のFEモデルのため、メッシュ構造を変更することができます。

使用ソフトの概要
*記載の会社名および製品等の固有名詞は、各社の商標または登録商標です。