自励振動の不安定モード特定
課題 : 自励振動の解析結果をわかり易く表示して、分析したい。
MSC Nastranを利用して摩擦による自励振動現象を解析する場合、過渡応答解析(時刻暦応答)を行い現象を再現しただけでは、対策検討が困難です。
そこで、通常は複素固有値解析結果をわかり易く示して、評価/分析を行う必要があります。
一般的なポスト処理ソフトウェアでは、この複素固有値解析結果の分析に対応していないため、結果の評価に多大な工数が掛かります。
解決方法
ESTECH.Squealは、MSC Nastranの複素固有値解析結果から、以下の結果をポスト処理することができます。
- 複素固有値の複素平面プロット
- 複素固有モードに対する各実固有モードの寄与率分布
- 摩擦係数による固有値シフトプロット
- 不安定度指標(スキールインデックス)のプロット
複素固有モードに対する各実固有モードの寄与率をプロットすることで、対策するべきモード/部位が特定できます。
不安定度指標は、自励振動発生傾向や発生要因を判断するのに役に立ちます。
ESTECH.Squealの主な適用事例は自動車のブレーキ鳴き現象ですが、それ以外にも連続的な摺動により自励振動が発生する問題にも適用可能です。
このソフトのメリット
- MSC Nastranの解析結果を自動的に変換し、プロットを出力することができるため、設計者自身が対策の方向性を検討できます。
使用ソフトの概要
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