構造物のイナーシャ特性算出
課題 : 構造物のイナーシャ特性を精度良く求めたい。
構造物の運動を解析する際、対象構造物の慣性特性(質量/重心位置/慣性主軸・主慣性モーメント)が必要となります。
しかし、実際には下記のような問題に直面することがあります。
- CADデータが存在しないため、実際に測定する必要がある。
- 2点吊り法などの実験で求めたが、精度が得られなかった。
- 従来のテーブル方式の慣性特性測定装置では、主慣性モーメント(慣性乗積)を求めることができない。
解決方法
このような場合に、ESTECH.[ I ]propertyを用いると、精度の良いイナーシャ特性を得ることができます。
- インパクト加振実験を行い、そのマスラインからイナーシャ特性を同定します。
- フリーフリー支持/弾性支持ともに適用できます。
ESTECH.[ I ]propertyの適用事例です(実例)。
- 車両から降ろしたエンジン単体
- 車両搭載状態(実車状態)のパワートレイン
このソフトのメリット
- 簡単な加振実験からイナーシャ特性を同定できるため、迅速・簡便です。
- テーブル方式の慣性特性測定装置では求められない、主慣性モーメントを求めることができます。
- さらに、ESTECH.Rmotionを用いることで、弾性共振周波数が低い場合でも精度良く慣性特性を求めることができます。